接続トラブルシューティング · Clash 技術ブログ

Clash Verge Rev が Windows のシャットダウンや再起動を妨げる場合の対処方法

Windows 10/11 の終了時に Clash Verge Rev が妨げる場合は、トレイからの完全終了と Service IPC ログを比較し、復旧手段を残したまま Service の無効化または条件付きのバージョンダウンを順に試します。

  • Clash Verge Rev
  • Windows
  • シャットダウン
  • Service Mode
  • Service IPC
目次

同じ種類のシャットダウン阻害かを先に確認する

この記事では、Clash Verge Rev を起動したまま Windows をシャットダウンまたは再起動すると「このアプリがシャットダウンを妨げています」の画面で止まる現象だけを扱います。シャットダウンをキャンセルするとクライアントが白画面になったり正常終了できなくなったりする一方、事前にシステムトレイから完全終了すると正常に処理できるケースです。

公式リポジトリの issue #7725、#7755、#7794、#7841 には、Windows 10、Windows 11、正式版 v2.5.2、およびその後の AutoBuild で発生した類似報告が複数あります。一部の報告では TUN とシステムプロキシを無効にしても再現しているため、TUN をオフにしただけでは Service が終了したとは判断できません。

まず Clash Verge Service がインストール済みで、診断情報の Running Mode が Service と表示され、メインウィンドウを閉じてもシステムトレイに残り、アプリを起動したままのときだけシャットダウンが妨げられることを確認してください。文書の保存、Windows Update、別の VPN、名前の異なるバックグラウンドプロセスが原因の場合は、この記事の対象外です。

四つの手掛かりで問題範囲を絞る

確認項目この記事に該当する状態一致しない場合
発生するタイミングClash Verge Rev の起動中だけシャットダウンまたは再起動が妨げられるWindows に表示される実際の阻害プロセスを先に確認する
動作モードClash Verge Service がインストール済みで、Running Mode が ServiceService を使わない通常の終了不具合として切り分ける
TUN とシステムプロキシ無効にしても再現する場合がある無効化で直る場合は、TUN またはプロキシの残留を先に処理する
完全終了との比較トレイから終了すると正常にシャットダウンできるどちらの状態でも妨げられる場合は、ほかのアプリを調べる

元に戻せる二回の比較テスト後に Service を確認する

初回は Clash Verge Rev を起動したまま、すべての作業を保存して再起動します。阻害画面が表示されたらキャンセルを選び、「強制的にシャットダウン」はクリックせず、発生時刻を記録します。

二回目はシステムトレイから「終了」を選び、ウィンドウ右上の閉じるボタンだけで済ませないでください。トレイアイコンが消え、タスク マネージャーで Clash Verge Rev GUI の終了を確認してから、同じ手順で再起動します。

「起動したままだと妨げられ、完全終了後は正常」という差が安定して再現できた場合にのみ、Service の確認へ進みます。どちらも妨げられる場合は、Windows の表示とタスク マネージャーから実際の阻害プロセスを先に特定してください。

最小限の比較テストを行う

  1. 作業を保存し、環境を記録する

    Windows のバージョン、Clash Verge Rev のバージョン、Running Mode、現在の Profile を記録し、サブスクリプション URL や token は公開しないでください。

  2. 起動したまま一度テストする

    制御できる状態で再起動し、阻害画面が出たらキャンセルして、その時刻に対応するログを保存します。

  3. トレイから完全に終了する

    トレイアイコンと GUI プロセスの両方が消えたことを確認し、メインウィンドウを閉じる操作を終了扱いにしないでください。

  4. 同じ操作で再テストする

    もう一度再起動し、終了方法だけを比較します。TUN、Service、バージョンを同時に変更しないでください。

Service IPC で停止しているかを判断する

シャットダウンをキャンセルしたら最新のアプリログを開き、終了処理の箇所から確認します。類似報告では、設定の保存、TUN の無効化、コアの停止へ進んだ後、「Service 経由でコアを停止 (IPC)」で止まっています。

その後に「Service がコアを正常に停止」、クリーンアップ完了、または Application exited がなく、トレイから手動終了した場合だけこれらの完了記録が正常に出るなら、障害範囲をシステムのシャットダウン経路における Service 停止要求または完了待ちまで絞れます。

issue #7794 の報告者はプロセスダンプから、Service はアイドル状態へ戻った一方、クライアント側の IPC 完了待ちが返っていないと判断しています。これは有用な診断情報ですが、メンテナーが公表した正式な根本原因ではありません。

報告でよく見られる最後の二行
[Core] Stopping service
[Service] 通过服务停止核心 (IPC)

ログが Service IPC で止まり、手動終了時には Application exited が記録される

完全終了を優先し、Service Mode を一時的に無効にする必要性を検討します。

TUN を無効にする前にログが終わっている

まず再テストしてログを補い、Service IPC が原因だと即断しないでください。

Clash Verge Service がインストールされていない

この記事の Service 対処は適用せず、通常の GUI または別の阻害プロセスを確認します。

終了後も Windows がネットワークへ接続できない

システムプロキシと直接接続を先に復旧してから、次のシャットダウンテストを行います。

変更前に直接接続へ戻し、設定を保存する

Service の無効化やバージョン変更の前に、現在のバージョン、実行モード、サブスクリプション名、使用中の Profile、システムプロキシと TUN の有効状態を記録します。TUN とシステムプロキシを無効にし、Windows がローカルプロキシポートに依存せず LAN または基本的なネットワークへ接続できることを確認してから、トレイから完全終了してください。

AppData の設定ディレクトリは削除せず、サブスクリプション、ノードのパスワード、コントローラーの secret、token を含む完全なログも公開アップロードしないでください。ダンプを提出する場合は、プロセスメモリに機密情報が含まれる可能性を事前に理解しておく必要があります。

元に戻せる基準状態

  • 現在の正式版パッケージの入手元とバージョンを記録済み
  • Profile、オーバーライド、サブスクリプション名を保存済み
  • TUN とシステムプロキシを両方無効化済み
  • Windows の直接接続と LAN アクセスを確認済み
  • トレイアイコンが消え、GUI が完全終了済み
  • ログまたはスクリーンショットを匿名化済み

低リスクの対処:シャットダウン前に GUI を完全終了する

現時点で最もリスクの低い一時対処は、シャットダウンまたは再起動の前にシステムトレイから「終了」を選び、GUI、Mihomo コア、クリーンアップ処理の完了を待ってから Windows を終了することです。メインウィンドウを閉じるだけでは通常トレイに隠れるため、終了完了の判断には使えません。

この手順では設定を変更せず、Service もアンインストールせず、サブスクリプションにも触れません。次回の起動後に Clash Verge Rev を通常どおり開けば復旧できるため、正式な修正を待つ間の標準的な回避策に適しています。

完全終了を確認する基準

  • トレイアイコンが消えている
  • タスク マネージャーに Clash Verge Rev GUI が残っていない
  • ログに Service の正常停止と Application exited がある
  • Windows に Clash Verge Rev がシャットダウンを妨げていると表示されない

中リスクの対処:Service Mode を一時的に無効にする

毎回の手動終了が利用上の負担になる場合は、Service Mode を一時的に無効にできます。まず TUN とシステムプロキシを無効にして通常のネットワークが復旧したことを確認し、現在のクライアント設定にある Service Mode の項目から Clash Verge Service を無効化またはアンインストールします。ビルドによってボタン名が異なる場合があるため、アプリ内の項目を優先してください。

Windows Service のレジストリ、仮想ネットワークアダプター、インストールディレクトリ内の Service ファイルを直接削除しないでください。アンインストール後に Windows を再起動し、クライアントを開いて Running Mode が Sidecar または別の非 Service 状態へ戻ったことを確認します。

まずシステムプロキシだけで基本的な接続を確認します。Service または管理者権限がない場合、TUN を有効にできないことがありますが、これは想定される影響です。TUN を繰り返しクリックして回避しようとしないでください。

Service Mode を安全に無効化する

  1. Windows の直接接続を復旧する

    TUN とシステムプロキシを無効にし、通信がローカルプロキシポートへ向かっていないことを確認します。

  2. クライアントを完全終了する

    トレイから終了してクリーンアップの完了を待ち、設定にある Service Mode の項目を開きます。

  3. アプリ内の項目から無効化またはアンインストールする

    正規の UAC プロンプトを許可し、Service の登録情報や不明なファイルを手動で削除しないでください。

  4. 再起動後はシステムプロキシを先にテストする

    Running Mode が Service ではないことを確認し、TUN を無効のまま実際の HTTPS リクエストを一度完了させます。

高めのリスクを伴う対処:比較結果がある場合のみ v2.5.1 へ戻す

issue #7725 と #7794 の報告者は、それぞれの環境で v2.5.1 を最後に正常だったバージョンとしていますが、これはメンテナーが示した一般的なロールバック保証ではありません。同じログ境界を再現し、完全終了で解消することと Service の無効化を確認済みで、それでも Service Mode が必要な場合に限り、公式 v2.5.1 Release で制御された比較を一回行うことを検討してください。

ロールバック前に現在の正式版パッケージを保存し、バージョンと設定を記録して、プロジェクトの公式 Release からデバイスのアーキテクチャに合う v2.5.1 をダウンロードします。ユーザー設定は削除しないでください。初回起動時は TUN と Service を無効のままにし、サブスクリプションとシステムプロキシが正常であることを確認してから Service をインストールし、この項目だけを変えてシャットダウンをテストします。

旧バージョンにはその後の修正が含まれないため、長期間使い続けるべきではありません。v2.5.1 でもシャットダウンが妨げられる場合は、バージョンを原因とみなすのをやめ、現在の正式版 v2.5.2 または今後公式に修正が確認された正式版を再インストールし、まず Service をアンインストールした状態にしてください。

バージョン比較の結果をどう解釈するか

結果結論と次の手順
v2.5.1 で二回連続して正常に再起動できるその PC で比較が成立したことだけを示します。証拠を保存し、今後の正式版を確認してください
v2.5.1 でもシャットダウンが妨げられるダウングレードを中止し、現在の正式版へ戻して Service はアンインストールしたままにする
ロールバック後にサブスクリプションまたはネットワークが異常になる現在の正式版と直接接続を先に復旧し、複数条件を混ぜたテストは続けない
入手元不明の旧パッケージしかないロールバックせず、完全終了または Service の無効化を使う

これらの対処は修正済みを意味しない

「強制的にシャットダウン」を繰り返しクリックしたり電源ボタンを長押ししたりしないでください。AppData の設定ディレクトリ全体、不明な Windows Service、仮想ネットワークアダプターを手動で削除せず、テスト目的で入手元不明の AutoBuild もダウンロードしないでください。

プロセスの強制終了でその場の阻害は解消できますが、設定保存やプロキシのクリーンアップを飛ばす可能性があります。シャットダウンをキャンセルし、すべての作業を保存し、クライアントが自力で終了できないことを確認した場合に限り、現在のデスクトップを復旧する最後の手段としてタスク マネージャーから GUI を終了してください。その後もシステムプロキシの確認が必要です。

シャットダウン、再起動、プロキシの復旧を確認する

対処を一つ選んだら、時間を確保して二回連続で再起動します。毎回先に作業を保存し、阻害画面の有無を記録して、再ログイン後にシステムプロキシ、サブスクリプション、Profile、ルールを確認してください。

シャットダウンが妨げられなくなったことは最初の確認にすぎません。終了前のログでコア停止が完了していること、再起動後の Windows にプロキシが残っていないこと、クライアントを開き直しても設定が完全であること、システムプロキシ経由で新しい HTTPS リクエストを一度完了できることも確認します。

最終確認リスト

  • 起動したままの場合とトレイから完全終了した場合の比較結果を記録済み
  • Windows、Clash Verge Rev、Running Mode を記録済み
  • 「Service 経由でコアを停止 (IPC)」で止まっているか確認済み
  • 毎回、終了方法、Service、バージョンのうち一項目だけを変更した
  • 二回連続のシャットダウンまたは再起動でアプリの阻害画面が表示されなかった
  • Windows のシステムプロキシが残留せず、直接接続へ戻せる
  • クライアントを開き直してもサブスクリプション、Profile、ルールが完全に残っている
  • Service をアンインストールした場合、TUN を利用可能と誤認していないことを確認した
  • バージョンを戻した場合、現在の正式版へ戻すためのパッケージと手順を確保した

現在の証拠から分かること

2026-09-01 時点の証拠から、Clash Verge Rev による Windows のシャットダウン阻害は単独の利用者だけの報告ではなく、Service Mode と GUI を起動したままの環境で複数回報告され、公式コラボレーターも issue #7755 で再現したことが分かります。

ただし、「Service IPC が唯一の根本原因だと公式に確認された」とは言えません。issue #7725 は、Service のリファクタリング後に再テストするようメンテナーが求めたため閉じられたもので、正式な修正告知ではありません。その後の issue #7794 ではリファクタリング後の AutoBuild でも再現すると報告され、#7841 では Windows 10 上の v2.5.2 で同じ現象が記録されています。

正式版のリリースノートでは、まだこの問題の修正は発表されていません。追加報告では、匿名化したログ、バージョン、Running Mode、手動終了との比較、Service のインストール有無を提示し、完全なプロセスダンプ、サブスクリプション、ノードの認証情報は公開しないでください。

参考資料